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至急でない筋腫のお話

子宮筋腫、切るべきか切らざるべきか。今日はそんなお話です。

「子宮筋腫がありますね」と、もし診断されても、慌てる必要はない(至急の話ではない?)、そんなお話ですので、リラックスしてお読みください。


子宮がん検診の時などに、偶然筋腫が見つかることは、実はよくあることです。

婦人科の診察を受けると、30歳以上の女性の4~5人に1人は子宮筋腫が見つかるといわれています。20歳代でも筋腫がみつかることもあります。
顕微鏡で見つかるほどの小さい筋腫まで入れると、実に77%の女性が筋腫を持っている、といわれます。

「筋腫があるようですね。」とお話しすると、そういえば、最近、「月経量が多くなってきた」とか、「月経が長引いて、血の塊が出たりするけれど、歳のせいかと思ってた」などと、いうお返事があることもあります。
筋腫があることと治療が必要かどうかは、直結しないので、この先も読んでくださいね。

「何センチになったら、手術した方がいいんですか?」という質問もよくあるのですが、子宮筋腫の手術をするかしないかは、大きさだけで決まるわけではありません。

子宮筋腫があっても、症状がない方は基本的に治療の必要はありません。
症状があっても、薬などで症状が軽減すれば手術しなくてもよいのです。

念のため補足しますと、「症状」とは、日常生活の質(Quality of Life=QOL)を好ましくないものにしてしまう、自覚症状や医学的に治療を必要とする身体現象を指します。

また、筋腫は、不妊や、流産、早産などの原因になる事も多いので、妊娠を希望する方は自覚症状があまりなくても治療した方がよい場合もあります。

子宮筋腫は、筋腫の大きさでなく、症状や年齢や、ライフスタイルなどで治療法が違ってきます。
検診などで「筋腫あり、経過観察」となっているかたは、一度婦人科かかりつけ医で診てもらい、正確に自分がどういう状況なのか説明を受けると心配が減り豊かな人生を送れますよ。

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